2008年05月24日

麻とバイオマス

沖縄大学地域貢献室 環境文化講座
-石油資源から植物資源への時代を生きる-

「麻とバイオマス」
講師:赤星 栄志

日時:6月14日(土)
開場:13時
開演:13時30分~16時
オープニングイベント ジーン玉城&赤嶺辰次ミニライブ
終演後(16時~ )麻の展示即売会あり
場所:沖縄大学
入場:無料
主催:沖縄大学地域貢献室
共催:The hemp Island 麻妃
麻姑山HEMP会
連絡先:沖縄大学内 浜川
tel 098-832-3252
fax 098-832-0083

 近年、地球環境問題の深刻化による人類存亡の危機に直面しているといっても過言ではない状況である。その対策としてバイオ燃料をはじめとしてバイオマス(生物資源)利用がかなり注目されている。
 しかし、木、稲藁、竹、麻、イ草などの日本人が歴史的、文化的に使ってきた植物素材=バイオマスの利用方法や新しい可能性についてほとんど知られていない。バイオマス資源を活用した循環型社会のあり方を理解し、日本の伝統的な利用(知恵)と新しい工業利用の事例(知識)を紹介する。
 バイオマス資源は、多種多様な素材であるが、欧米などで研究開発と実用化が進んでいるのが、麻である。麻の特徴は、農薬や化学肥料がほとんどいらないために環境負荷が低い。衣類、食品、化粧品、紙、建材、自動車部品(複合素材)、肥料、燃料など多種多様な製品ができ欧米では実用化されている。
 現在、麻に関する様々な取り組みが日本でもはじまり、具体的に生活スタイルをどのように変えていけるのか、一人ひとりにできる実践とは何かをわかりやすく、身近に感じられる話題を提供する。

《講師プロフィール》
 1974年、滋賀県生まれ。日本大学農獣医学部卒業。現在、Hemp Revo,Inc.代表。NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク理事、NPO法人ヘンプ製品普及協会理事。学生時代から環境、農業、NGOをキーワードに活動を始め、農業法人スタッフ、システムエンジニアを経て、バイオマス(生物資源)の研究開発を行うHemp Revo,Inc.を設立。麻の実料理教室、麻の農業体験教室「麻畑サポート」などを行っている。
http://www.hemp-revo.net/

《主な著書》
「ヘンプがわかる55の質問」(2000年)、共著書「体にやさしい麻の実料理」(創森社、2004年)、「ヘンプオイルのある暮らし」(2005年、新泉社)、「麻の実料理」(2004年、創森社)、「ヘンプ読本」(2006年、築地書館)など。


知って得する麻の豆知識-60年前までは、私たちの生活は麻文化でした

麻植物とは 
大麻草(ヘンプ)-アサ科
亜麻(フラックス、リネン)-アマ科
苧麻(ラミー、からむし)-イラクサ科
ジュート麻(ジュート、黄麻)-シナノキ科
マニラ麻(アバカ)-バショウ科
サイザル麻(サイザル・ヘンプ)-ヒガンバナ科
ケナフ(ケナフ、洋麻)-アオイ科

こんなにある、麻の種類。でも、いろんな産業に使えるのは、大麻草を改良した産業用大麻だよ。

麻の事業領域
皮繊維 〈不織布〉 断熱材、床マット、植生マット、壁材、緩衝マット、自動車部品
     〈成形加工〉 自動車内装材、FRP強化材、グリーンプラスチック、グリーンコンポジット
     〈紡績〉 麻布、衣類、ロープ、紐、靴、アクセサリー、ふとん
麻茎  〈合板〉 住宅建材、家具、インテリア
     〈チップ化〉 馬・牛敷藁、左官材料、プラスチックの副原料
     〈炭化〉 花火薬原料、調湿材、土壌改良剤、水質浄化材、カーボンナノチューブ
     〈ハルプ〉 コピー用紙、和紙原料、絶縁紙、機能紙
バイオマス資源として 〈燃料〉〈肥料〉〈飼料〉その他

麻の実食品の栄養価
麻の実は、大豆と同じくらいのたんぱく質を含有。その中には、必須アミノ酸、必須脂肪酸がすべて含まれているという優れもの。
ビタミン、ミネラル(マグネシウム、リン、カルシウム、鉄、亜鉛、銅)、繊維をたっぷり含み、美容と健康と成長に欠かせないもの。

麻の実食品取り扱い店
朝日回天廊                 那覇市小禄  tel 098-858-4384
エコアンテナショップがじゅまるガーデン 那覇市松尾  tel 098-868-7841
健康食品の店 野々            沖縄市大里  tel 098-938-4939
エコショップ えころん           那覇市首里  tel 098-885-5233
The hemp Island麻妃          那覇市小禄  tel 098-859-2682
salon de hemp              宮古島市城辺  tel 050-5204-1093



Posted by ほこぴー at 19:21│Comments(0)
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